カンタンに自宅でできる【ダウンお手入れ方法】

カンタンに自宅でできる【ダウンお手入れ方法】

Eddie Bauerを大切に着るためのHOW TO 講座

高級ダウンジャケットは、寒い季節に暖かさと上質な着心地を届けてくれる大切な味方です。

しかし、自宅で洗濯を試みると、ダウンの片寄りや飛び出しなどのトラブルに見舞われてしまうかもしれません。

そんな時こそ、賢くお手入れする方法を心得ておけば、大切なダウンジャケットを長く愛用できるはずです。本記事では、自宅でかんたんにできるダウンのお手入れ術を一から解説します。

準備から本洗濯、乾燥まで、失敗しないポイントをしっかりとお伝えしますので、安心して自宅でお手入れできます。さらに、お手入れのちょっとしたコツを覚えれば、日頃の丁寧なメンテナンスで一着を大切に長く着られます。最高のパフォーマンスを発揮し続けるために、自宅で手軽にできる賢いケア術を習得しましょう。思い入れのある大切なダウンジャケットを、これからも寒い季節の強い味方として長く活用できるはずです。

ダウンの自宅洗濯の失敗例

ダウンの自宅洗濯の失敗例

ダウンジャケットの自宅洗濯でよくある失敗例をいくつかご紹介しましょう。

正しい方法を知らずに洗濯してしまうと、ダウンジャケットの機能が低下してしまう可能性が高いんです。

最も多い失敗は、ダウン本来のふんわり感を失いぺったんこになってしまうこと。家庭用洗濯機の洗濯モード選びを間違えてしまうと、洗浄時の摩擦が強すぎたり、脱水の回転数が高すぎてダウン特有のボリューム感を失い、ぺったんこになってしまうことがあります。 また、洗浄や脱水時の遠心力などでダウン中の羽根が片寄って固まってしまうケースも少なくありません。

さらに、 洗濯中に過度の摩擦で生地にダメージを与えたり、他の洗濯物に引っかかってしまい、最悪の場合生地が破れてダウンが出てきしまうケースもあります。

このように、自宅でのセルフ洗濯では様々な失敗に見舞われることが多いのです。 ですからダウンジャケットの機能を維持するには、正しい洗濯方法を知っておく必要があります

まずは洗濯機で洗えるかチェック

まずは洗濯機で洗えるかチェック

自宅でダウンジャケットを洗濯する前に必ず確認して欲しいのが品質表示タグ。このタグには製品の情報が詰っているので確認必須。ちなみに、こちらのタグはエディー・バウアーのオールパーパスの品質表示タグになり、下段に表記している複数のマークが洗濯絵表示になります。例えば、水槽の絵型に30と表示してあるマークの意味は、液温は30℃を限度とし、洗濯機で一番弱い水流の設定で洗うことを示しています。

この様にすべての繊維製品には、品質表示を明記することが法律で義務付けされているので、洗濯絵表示を確認して正しく洗濯するのがベスト。エディー・バウアーのスカイライナーとカラコラムも同じ品質表示のため、セルフ洗濯をする際の参考に確認してみよう。

(オールパーパス、スカイライナー、カラコラム成分表示タグ)

△に×マークは、漂白NG □〇×は、家庭用回転式乾燥機はNG
□1は、日陰でつり干しの自然乾燥がオススメ アイロンに×は、アイロンNG
〇に×は、ドライクリーニングNG
〇にWは、クリーニングに出す際はウェットクリーニングで非常に弱い処理がオススメ

全ての洗濯表示タグはこちら

全ての洗濯表示タグ

汚れを落とすために必要なもの

汚れを落とすために必要なもの

ダウンジャケットを自宅で洗う際には、正しい道具を用意することが大切です。事前準備をしっかりと行うことで、生地のダメージやダウンの片寄りなどのトラブルを回避できます。本記事ではダウンジャケットのセルフケアに役立つ便利アイテムをご紹介します。

【洗濯ネット】

生地やダウンの痛みを防ぐために必需品の洗濯ネット。ジャケットをネットに入れて洗うことで、洗濯時に生じる摩擦を軽減して、ダウンの損失を極力抑えられます。

洗濯ネット
出典:DAISO公式

【洋服用ブラシ】

ダウンジャケットには目に見えないホコリや汚れが付着しています。ブラッシングすることで、繊維の奥に詰まったホコリを取り除くほかに、繊維を整えることで生地本来の光沢がでたり長持ちにも繋がります。

洋服用ブラシ
出典:楽天市場

【スチーマー】

スチームアイロンを使うことで生地に付いたイヤな臭いなどを、蒸気で除去・抑制します。日頃のメンテナンスとしても使用でき、ファッションアイテム全般に使用できるのでオススメ。

スチーマー
出典:Amazon

【コロコロ】

洗濯前にジャケットについたほこりゴミやをコロコロで取っておくと、汚れが洗濯水に残らず、きれいに洗えます。ペットなどを飼っている場合も、細かな場所に入り込んだ毛などを簡単に取り除けます。

コロコロ
出典:DAISO公式

【除菌スプレー】

ダウンジャケットは通気性が良くないため、熱がこもりやすくカビやニオイの発生に注意が必要。日頃から除菌スプレーを吹きかけておくことで除菌・消臭の効果があがります。

除菌スプレー
出典:Amazon

【ダウン専用洗濯洗剤】

ジーンズに専用洗剤があるように、ダウンにも専用洗剤があります。ダウンにしみこんだ皮脂や汗などの汚れをしっかりと落とし、ダウンのボリュームの回復にも効果的。

ダウン専用洗濯洗剤
出典:Amazon

ダウンの洗濯方法

ここではダウンジャケットを自宅で洗濯する際の具体的な方法をご説明します。

適切な手順を踏まないと、ダウンの片寄りや抜け落ち、ボリューム低下などの失敗に繋がりかねません。しっかりとした準備と丁寧な作業を心がけ、適切な洗浄とすすぎ、ダウンへの負担を抑えた脱水を行えば、自宅でも気兼ねなくダウンジャケットのお手入れができるはずです。

ダウンの洗濯方法

ダウンジャケットの首周りは汗や皮脂の汚れがたまりやすい部分です。この目に見えない汗ジミを適切に取り除かないと、洗濯後もニオイが残ったり、シミになったりする可能性があります。そこで、洗濯の前に首周りを手洗いして汚れを落とすことをおすすめします。

具体的な手順は以下の通りです。

1.ぬるま湯をボウルに準備し、中性洗剤を少量溶かします。
2.汚れた首周りの部分を洗剤水に20-30分程度つけ置きます。
3.汚れをしっかりと広げるように、指で優しくこすり洗いをします。
4.汚れが落ちたら、清水できれいにすすぎます。
5.水分を軽く絞り、タオルなどで水気を良く切ります。

この手洗いで、目に見えない古い汗ジミやニオイの元を取り除くことができます。手間はかかりますが、丁寧に行うことで洗濯後のダウンジャケットをきれいな状態に保つことができます。

特に汚れが目立つ場合は、洋服用ブラシを使って優しく汚れを落とすのも効果的です。首周りはダウンジャケットの見映えを左右する大切な部分なので、しっかりと手入れをすることが重要です。

「予め、目に見える大きなシミは歯ブラシで落としておく」

ダウンジャケットに付いた目に見える大きなシミは、洗濯前に落としておくことが大切です。放置するとシミが定着してしまい、後から落ちにくくなる可能性があります。

そこで、このステップではブラシを使ってシミを落とす作業を行います。
1.乾いた状態のジャケットで、シミの場所を確認します。
2.古い歯ブラシか、やわらかい毛の服用ブラシを用意します。
3.シミにぬるま湯か中性洗剤を少量垂らします。
4.ブラシで円を描くようにこすり、シミをこすり落とします。
5.水かぬるま湯で洗剤分を洗い流します。

歯ブラシのブラシ部分は柔らかめで、繊維を傷めずにシミをこすり落とすことができます。力を入れすぎないよう注意しましょう。

大きなシミはそのままでは落ちにくいので、事前にブラシでこすり落とすことが重要です。シミを残したままだと、洗濯後も取れない可能性があります。

手間をかけてでも、しつこいシミはきちんと落とすことで、きれいな状態のダウンジャケットが保てるでしょう。

「ネットに入れて洗濯機に入れる」

ネットに入れて洗濯機に入れる

ダウンジャケットの本洗濯に入る前に、必ず洗濯ネットに入れる作業が欠かせません。ネットを使わずに洗濯機に直接入れてしまうと、ダウンの飛び出しや片寄り、ダウン自体の損傷が起こりかねません。

洗濯ネットの使い方は簡単です。
1.ジャケットを大きめの洗濯用ネットの中に入れ、ネットの口を確実に閉じます。
2.ダウンは浮きやすいので、1をバスタオルでくるんで浮きにくくします。
3.ダウン専用洗剤を洗濯機の洗剤投入口にいれます。
4.洗濯機の手洗いモードか弱水流モードを選び、標準的な20~30分程度の短め設定にします。
5.ネットに入れることで、ジャケットへの摩擦を最小限に抑えられます。洗濯機の回転力から守られ、ダウンの飛び出しや絡まりを防げるのです。

さらに、縦型の洗濯機の場合はダウンの羽が片寄らないように、洗濯槽の底にダウンジャケットを平らにセットするのがオススメです。

ダウンジャケットを長持ちさせるためには、このネットの活用が欠かせません。丁寧にネットに入れて、優しい洗浄をすることが大切なポイントです。

乾燥の仕方

ダウンジャケットの洗濯後、適切な乾燥方法を心がける事が大切です。乾燥を怠ると、ダウンの絡まりや生地への皺ができてしまい、形を保てなくなる恐れがあります。一方で過度の乾燥は、ダウンの損傷や縮みを招きかねません。適切な乾燥方法で、ダウンジャケットのボリューム感を維持し、製品寿命を延ばすことが可能になります。自宅で手軽にケアできる方法を知っておけば、クリーニング代の節約にもなり一石二鳥です。

「洗濯が終了したら形を整える」

ダウンジャケットの洗濯が終了したら、すぐに形を整える作業を行うことが大切です。洗濯中にダウンが絡まったり、生地がくしゃくしゃになったりしてしまうため、早めに手で直さないと乾燥が進んでしまい、後から直しにくくなってしまいます。

まずはダウンジャケットの肩部分をしっかりと持って上下に振ります。

上下に振ります。

羽の片寄りを均等になるように何度かくりかえします。その後にダウンの絡まりをしっかりと手で直します。ダウンが片寄っている箇所は、ダウンを均等に広げるようにたたきます。この作業でダウンのボリュームとふくらみを整え、生地のくしゃみも取り除きます。

次に袖や裾など、ジャケットの形を整えていきます。手で優しく形を整え直し、くしゃくしゃになった部分をのばしていきましょう。生地を強く引っ張りすぎないよう注意が必要です。

洗濯後のこの形整え作業で、乾燥時にダウンが適切に広がり、ジャケット全体のシルエットが保たれます。後から直そうとすると大変なので、すぐに丁寧に行うことがポイントです。

形を整えた後は、次の乾燥作業に移ります。このステップを怠らずに行えば、ダウンジャケットのふっくら感とすっきりとしたシルエットを保つことができるでしょう。

「ダウンジャケットを正しく干す」

ダウンジャケットを正しく干す

洗濯後のダウンジャケットを適切に乾燥させることが、形状とふんわり感を維持するために非常に重要です。間違った乾燥方法では、ダウンが絡まったり、生地が縮んだりしてしまう事があります。

1.ダウンジャケットのファスナーやボタンをすべて開けて、風通しをよくします。
2.バスタオルやタオルケットの上に、形を整えたダウンジャケットを平らに広げます。ダウンが均等に広がるよう、手で軽くたたきながら整えて半日くらい平干ししましょう。
3.ある程度水分が抜けてきたら、厚手のハンガーに吊るして部屋干しか自然乾燥で乾かしていきます。直射日光は避け、風通しの良い場所を選びます。
4.表面が乾いてきたら、生地を両手で挟み、中の羽をほぐすイメージでダウンを軽くたたいて馴染ませます。
5.2~3日陰干しをして、完全に乾かします。
6.最後に、ジャケットの肩を両手で持って優しく上下に振って、ジャケット内のダウンに空気を入れます。

このように数日をかけてしっかりと乾燥させることで、ダウンジャケットをいたわりながらふっくら仕上げられます。適切な乾燥でボリューム感を保ち、長く活躍できる仕上がりになります。

覚えておきたい日頃のケア

覚えておきたい日頃のケア

ダウンジャケットのアフターケアも、適切に行うことが大切です。洗濯後の手入れだけでなく、日頃の着用時や保管時のケアを怠らないことで、ダウンジャケットを長く活躍させることができます。

厚みのあるハンガーで保管

厚みのあるハンガーで保管

洗濯後に十分乾燥させたダウンジャケットは、厚みのあるハンガーで保管するのがおすすめです。薄手のハンガーだと肩の部分が変形してしまう可能性があります。厚みのあるハンガーを使えば、ジャケットの形を保つことができます。

着用後は風通しの良い場所で乾燥

厚みのあるハンガーで保管

ダウンジャケットを着用した後は、湿気やニオイが残らないよう、風通しの良い場所で乾燥させましょう。クローゼットの中に閉じ込めてしまうと、カビの原因になったり、ダウンが傷んだりする恐れがあります。日陰の風通しの良い場所で十分に乾燥させることが大切です。

衣類用ブラシでメンテナンス

衣類用ブラシでメンテナンス

定期的に衣類用のブラシを使って、ダウンジャケットのメンテナンスを行うと良いでしょう。ブラシで優しく表面を撫でると、付着したホコリや小さな汚れを落とすことができます。また、ダウンの羽毛を起こすこともでき、ボリューム感を維持できます。

このようにアフターケアを欠かさないことで、ダウンジャケットの高い保温性能と品質を長く保つことができます。日頃の手入れを心がけて、大切にしていきましょう。

まとめ

ダウンジャケットは高価な冬物アウターです。適切なお手入れを怠ると、すぐに機能が低下してしまいます。本記事では、自宅でも手軽にできるダウンジャケットのお手入れ方法を詳しく解説しました。ポイントを振り返ると以下の通りです。

■まずは、洗濯前の下準備として、目に見えない汗ジミなどの汚れを手洗いで落とすことから始めます。また、目に見える大きなシミは事前に歯ブラシなどでこすり落としておくことが重要です。

本洗濯に入る際は、ダウンジャケットを衣料用ネットに入れ、ダウン専用洗剤と洗濯機の手洗いモードや弱水流モードを使います。

■洗濯後は、すぐにジャケットからダウンの絡まりを手で直し、形を整えることが大切なステップです。次にタオルの上に広げ、部屋干しや自然乾燥で乾かしていきます。乾燥が進んだら再度手で形を整え、ハンガーにかけて完全に乾燥させます。厚みのあるハンガーを使うと、ジャケットの形を保つことができます。

■洗濯後のアフターケアとして、風通しの良い場所で保管し、定期的に衣類用ブラシでメンテナンスを行うことで、ダウンジャケットの機能を長く維持できます。

以上の手順を守れば、ダウンジャケットをクリーニング代を節約しながら、自宅で手軽にお手入れすることが可能です。洗濯時や着用時のちょっとした心がけで、大切な冬アウターを長く活躍させられるでしょう。

今回ご紹介したアイテム一覧

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